小さな新入隊士

1/3
1819人が本棚に入れています
本棚に追加
/186ページ

小さな新入隊士

この日、新撰組屯所に、小さな少女が一人、連れてこられた。   彼女の瞳は暗い。まるで感情が無いような、堕ちた瞳をしている。 子供らしい輝きは無く、全てのものに絶望しているような――そんな瞳だ。   彼女は、数日前まで起きていた戦乱に巻き込まれ、両親を失った。 そして今、両親のような人間を二度と出したくない、という本人の強い意志で、新撰組屯所へやってきた。   その目的は、新撰組隊士となること。 .
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!