第④章

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夕方馨と一緒に部屋をでた あの一言以外 彼は普通で私の聞き違いじゃないかなって思えたんだ 別れ際 彼が云う 「答えでたら教えて」 ああ やっぱり聞き違いじゃないじゃない? もう騙せない もう隠しきれない ちゃんと答えをださなきゃ 夜、悠から電話 おあつらえ向きとはこの事 悠ともちゃんとむかいあわなければ 私の想い きちんと話そう 思えば私の片想いからはじまった 私が凪を好きだから 凪を諦めきれないから 悠も 馨も 私が壊したんだ―――
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