第④章

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運命の土曜日―― 大袈裟な呼び方かも けど私にとってはかなり深刻な訳で 妊娠 してるか していないか その日まで嫌味な如く生理はなく やっぱりちゃんと会って云わなきゃいけない そう決意させた それまでは悠を避け続け 心配してくれた凪には 《何でもないよ》 そう笑って答えた 精一杯の強がり 彼が気付くはずはない 震えていた声 貴方が分かる訳ない それが付き合いの短さ 案の定 《何でもないならいいけど》 そうあっさり引いた それよりなんて云おう ぶたれるかな? 無視かな? どんな事云われても 罵られても 謝らなきゃ こうなった事 結果報告だけど私の気持ちを伝えなきゃ もう一度私にチャンスをください
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