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「髪の毛なんで金髪なの?」
「は?」
凪とコンビをくまされた私
凪は宿が忙しい時はバイトにきてるらしく手際もよかった
チェックアウトした客室の掃除からシーツ替え、その他もろもろ
凪は、てきぱき業務をこなし、私に指示する。何を思ったのか全然関係のない私の質問にちょっとひきつった感じ
「お前どっかおかしい?」
またお前‥っていう。
「まぁいいや。ちょっと疲れたし一服するか?」
凪はそういい、客室からでていった
「お互い勝手に休憩か~
」
淋しくてごろんとベッドに横になった
「ああ~疲れたぁ~」
窓からたくさんの光が部屋にそそがれ、部屋はクーラーきいてて涼しい
私の夏ってバイトで終わっちゃうのかな~
なんて天井ながめてたら凪が視界にはいった
「え……」
がばっと起きる私
「寝てるのかと思った。ほらおごり」
凪がもってきた缶コーヒーはすごく冷たかった
それをもつ凪の手が触れた時、彼の手も冷たくてなんかふとどうでもいい事思ったの
手が冷たい人って心があたたかい‥って
「俺ってクラスでういてるでしょ?」
大きなダブルベッド
私の横に横たわる彼
「わかってるなら仲良くすれば?」
ついでる本音
私ってばかわいくないなぁ
「かわいくね~女」
わかってますとも
「みんないい人ばっかりだよ。相田くんも仲良くできるよ」
「俺がなんでここにきたかお前だってしってんだろ?」
知ってるけど
「知らないよ」
そうきっぱり云った私
「やっぱりかわいくね~。男できね~ぞ」
悪戯っぽく笑う凪
「いたよ。この前まで」
あれ?こんなこといわなくていいのに
「お前も俺もふられたのか」
凪はぽつりとそう云い笑う
「俺もは‥いいけど、私までふられたことにしないでよ」
「ふったの?」
いや、違いますけど‥
黙ってたら凪が起き上がって私に顔を近付けた
「俺と付き合う?」
ゆっくりと触れた唇
私はただ呆然
凪の唇は冷たくてひんやりと心地よかった
まずいな。確実にこの訳ありの男にひかれつつあった
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