第①章

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男ってなんで平気で付き合う?とかいえるんだろう 《好き》ってさ、もっと現実味があっての言葉だと思わない? 側にいるだけで吐き気しそうな位の焦り、キスするだけですごく幸せになって 理想っちゃ理想よ? でも、妙に凪の行為に腹たっちゃったんだ―― でね、ばしって殴っちゃった 部屋中に私の叩いた音が響く 「いってぇ。馬鹿力」 「うっさい。キスは好きな人とするんだ」 口より手の早い私 思わずでた私の手が凪の頬をヒット 「だから男に愛想つかされるんだよ」 「うっさい。マグロだっていわれた気持ちわかる!?」 あれれ? 私またやっちゃった?? その後、普通に何事もなかったように業務に戻った あ~もう その態度がやけに腹たつんですけど? ―――――昼休み 悠に泣きついた 「悠~。相田くんを叩いたうえキスまで奪われて、で、マグロ暴露しちゃった」 よしよしって頭撫でてくれる悠 「はぁ。でさ、どうしたらキスしてマグロ事件暴露しちゃうわけ?」 子供をなだめるように私にきく悠 「なんか、ながれてってゆうか~」 でもね、悠が云ったの 「愛さぁ~あいつはやめとけ?前の学校で担任とできてたんだぜ?」噂は本当だった なんせ、相田くんの通ってた学校は悠の幼なじみが実際通ってる学校 悠が今でもその子と仲良くしてるのは知ってるし、私も会った事のある嘘なんかつかない子 「健ちゃんにきいたの?」 健ちゃんとは悠の幼なじみ 保育園までお隣さんだったとか 「おぅ。担任、かなりの美人らしい」 「責任とってやめたのかなぁ?」 「あいつが気になる?」 「そうゆう訳じゃ~」 そこまでいった時、凪がはいってきた 基本、うちらは休憩室とこの冷房完備の物置を使える 休憩室はおばちゃん達が昼寝するらしく、ここがいいと凪のパパさんがいっていた 当然、凪はしゅっちょうバイトしてるんだからここの存在もしってるわけで 「お邪魔だった?」 凪が云う 「どうぞ」 悠がぶすっとした顔で云った 私は恥ずかしくて悠に寄り添う 「おたく、愛に手ぇだすのやめてくんない?」 ええ?そのタイミングで? 「はぁ?その女がものほしげにしてるからだろ?」 凪もやめてよ~ いきなり、悠が凪につかみかかった
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