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実戦系の長所は
「勝つまで、早く到達できる」ことにある。
欠点は「使っている手順の意味が判らないので、ケースによる応用ができない」こと。
このため、目的とズレた反応が出始めると、お手上げとなってリトライ(手順のやり直し)を強いられることになる。
つまり短時間で「とりあえずの勝利」をモノにすることは出来るが、リトライが増えてしまうために勝率が低くならざるを得ないし、累積収支(利益)も小さくなる。
昔はこのタイプのプロが多かったが、仕組みが複雑なスロット4号AT機や、大当たり周期が変動し始めたデジパチ新基準機(新海)の頃から、勝ちが不安定になって自然淘汰されているグループが圧倒的に多い。
また、実戦系攻略プロは、情報(攻略法)を入手して使うため、慢性的な資金プレッシャーに追われ続けているのが、相場だ。
勝ち金を日常的に浪費する人が多いため、表面上の収支は大きくても……最終的な預貯金額では開発系攻略プロに、とうてい比肩できないほど少なくなり、「攻略貧乏」「借金地獄」に陥る例も、枚挙に暇がない。
実戦系チームの一員や、実戦系統から情報を入手していた一般の人が、いわゆる「過去の攻略プロ」なのだ。
実戦系チームの特徴は、ホール稼働(活動)を第一とする点にある。
攻略で凌いでいて、99.99%が男性だけで構成されている。
手順を入手(稀に開発)すると、グループ合宿を不定期主催しホテルや施設に缶詰となる。
一日中練習をして手に感覚障害が発生したり(デジパチ)、肩が疲労して長く打てなくなったり(スロット)、液晶を凝視し過ぎて眼球が黄色に変色したプロ達が多い。
そこまで徹底しないと殴られるノリが、実戦系にあり……彼らはそれを誇りとしている傾向が強い。
稼いだ金銭を貯える発想がなく、今日は焼き肉とパーティだ、外車を買え、夜の街へ繰り出せ……など、どの時代の若者にも見られる「刹那的な思考」の主が多く見られる。
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