男と獏

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「悪い…。」 目尻に涙を浮かべていた。 記憶は消えるけど、俺のと言ったら、イジメしかないから、良かったのかもな… 「獏は夢の中に入るから、もう一度 寝てくれ。 目が覚めれば、終わってる。」 「分かった。」 布団に入り、目を閉じる。 最後に聞いた言葉は 「ありがとう、竜一。 …サヨナラ」 竜一と言う俺の名を呼ぶ、男の涙声だった。
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