男と獏

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「お前、毎晩のように悪夢に悩まされてるな。」 「…っ!」 なんで、なんでお前が知ってるんだよ。 心配されるの嫌だし、腫れ物扱いされるのも嫌だから、親にすら知らないのに! しかも、疑問じゃなく過程してきやがった。 「なにも答えないと言うことは、合ってるってことでいいな?」 はっ、白々しい。 「何が、合ってるってことでいいな?だよ。そもそも、聞いてねぇじゃねーかよ。」 睨みながらキツく言い返すと、クスッと笑われた。 「…頭は悪くないな。」 「んだと?」
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