0人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ
むっとした顔をすると、男はなぜかにこっと笑いかけて来やがった。
「? つか、捧げるってどうゆうことだよ。」
疑問をそのまま伝えると、キョトンとしてから手を口に当て、肩を揺らして盛大に笑い始めた。
「はー、笑った。
悪いな?説明も何も無しじゃ、分かんねぇよな、そりゃ。」
スゲー腹立つんですけど、コイツ。俺のこと馬鹿にしてんのか?
「で、何だよ。」
「あー、獏って知らねぇ―――…よな」
眉にしわを寄せると、苦笑された。
「獏は、伝説の動物。[伝説]なんて言われてるがちゃんと存在してる。人の悪夢を喰べて生きてる。
で、お前は悪夢を見てる。」
最初のコメントを投稿しよう!