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「…セフレって何?」
「は?」
「キレイな婚約者って?」
「はぁ!?」
まだシラをきるつもりか!!
とも思ったが、斗真の顔を見るとどうやら真剣らしい。
「…ほら、こないだ街で、腕組んで歩いてたじゃない。」
「!?なっ…婚約者とか!やめろよ!!」
「え?」
「あれ俺の母さん。」
…………………え?
「何言ってんの!?斗真のお母さんがあんな若いわけないでしょ!!いくつの時の子よ!!」
「嘘じゃねぇよ!ああ見えても母さんは44才だぞ!!」
斗真が怒っている所を見ると、どうやら真実らしい。
嘘でしょあんなキレイな…44才って…うちのお母さんと同い年のはずなのに…。
軽く目眩がした。
「あの日は…明日婚約者連れてくるって言ったら、母さんが婚約者との初顔合わせだから服買いたいって言うから付き合ってただけだ。」
「う…腕組んでたじゃん。」
「…母さんはいつもそうなんだよ。恥ずかしいからやめろって言ってんのに。」
そうなんだ…。
なんだ。
私の勘違い。
………って違う!!
「でも翌日婚約者と会うはずだったんでしょ!?」
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