第一章 突然変異

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向岡学園工業科3年E組に所属する永瀬明仁。 3年生と言う最上級生の明仁だが、3年間の学園生活を楽しめない、いや、表面上は楽しんでいるのだが、内情は楽しもうとしない生徒。 明るく、気さくでいじられ役として人気者な明仁。 しかし、内心はとても冷めていて、他人を見下す裏表のある人間であった。 「永瀬?永瀬!!」 男性教師が明仁を呼ぶ。 明仁は男性教師の声のデカさにイラッとしながらも、返事を返す。 「はい、なんスか?」 「お前、まだレポート終らせてないだろ。今日レポート室開けるから終らせてしまえよ。」 「あー…、了解っス」
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