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レポートを終らせ、帰宅した明仁。
「ただいま」
「お帰りなさい、
兄さん」
妹の永瀬真澄が玄関にて出迎えをしてくれる。
「義父さんは?」
「海外出張に出たよ。生活費はいつもの通りにしてくれだって」
明仁の家庭は少し複雑だ。
父子家庭で義父と明仁、真澄の三人家族。
母親は幼い頃の明仁達を山に捨て行方不明になった。
幼い明仁は幼いながら、自分達が捨てられたという自覚があった。
しかし、幼い明仁には何も出来なかったし、ましてや冬の山。
自然と体温は削がれ、
捨てられて数時間で瀕死の危機に立っていた。
しかし、そこを偶然通りかかった男性、義父に発見・保護され永瀬家の養子となった。
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