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そんな複雑な家庭ではあったが、義父のお陰で不自由の無い生活が出来ていた。
「そっか、りょーかい」
と明仁。
「兄さん、私寝るね?
お休みなさい。」
真澄はナルコレプシー、いわゆる眠り病を発病しており、長時間起きているのが困難である為に寝るのが早い。
「ああ、お休み。」
(さて、俺も寝るかな。)
明仁は2階の自室に戻り、
部屋に設置されているベッドに潜りこみ、目を閉じる。
―――どんどん意識が遠くなる。
―――脳が休眠状態になり明仁は深い眠りに付く。
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