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それにしても……
この入り組んだ迷路に来てから同じ景色ばっかりだ..
時間なんて分かるはずもない…
朝か夜かもわからない…
太陽の光を懐かしがりながら蛍光灯だらけの入り組んだ道を竜次は歩いていた…
この変わらない景色に飽きて来た頃…
「……!!」
何を思ったのか竜次はいきなり走り始めた…
少し離れた蛍光灯の下に誰か…いる??
…女だ、多分…
まだ上手くは見えないが、セーラー服を男が着るはずがない。
女が気付いた様子で安堵の表情を見せこちらに歩いて来た…
女は肩まで伸びた黒くて長い髪…綺麗な顔立ちで身長は155㌢くらい、、
竜次はここに来て初めて話し掛ける相手がいる事に興奮したのか、
「お前の名前は!?どうやってここへ来た??ここは…何処なんだ!?」
自分が思ってる事を一気に女に話し掛けた、
女は少し戸惑った後に
「私は葵…16歳の高校生…後は…わかんない」
葵はそれだけ言って黙ってしまった…
俺以外にも…ここに入れられた奴がいる??
「そっか………葵…だったっけ??一緒に行こう。」
「…うん」
??…やけに素直じゃん..
まぁ今はとにかく…進もう…
竜次は葵と共に再び先の見えない道を進み始めた。。
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