嵐の去った海岸

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「どこか痛かったりしませんか?」 王子が人魚の姫の身体を見下ろしたずねます。 「痛くない、放せ!!」 命令通りに動かない王子を人魚の姫は、頬を紅潮させて怒ります。 「でも、私が支えていないと、姫君の身体が倒れてしまいます」 確かに、王子の身体にもたれかかっている姫を放せば、そのまま倒れてしまうでしょう。
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