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「…釣れねぇ、全ッ然釣れねぇ」
レンが頭を掻きながら竿を引き上げる
餌としてついていた魚は、無残にも食いちぎられていた
「ここに居るみたいなんだけどなぁ…」
再度 針に魚を付け、湖に放つ
「レン、調子はどうだ?」
「おっ、リィフか
見ての通り、ブタだよ」
いつの間にか現れた少女、リィフに驚くこともなく、普通に返すレン
リィフはレンのレンジャー仲間で、幼なじみでもあったりする
「俺も駄目だったよ…
奴が行動を取るのは夜中って情報、間違ってるんじゃないか?」
リィフのその言葉に、レンは気取ったように返した
「奴だって知能があるんだ
とっくに俺達に気付いて隠れたのかもしれないぜ?」
レンの言葉を聞き流して湖を見ていたリィフ
その時、レンの竿が折れるくらいにしなった
「レン、竿! 引いてる!」
「うぉっ!?
来た! 来た来た来たァァァ!!」
あわててレンが竿を引くが、当たりがかなり強く、逆に水の中へ引き込まれそうになった
かなりの大物だと言うことだけが伺える
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