第一章:近未来、そして…

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ゲームを片付けながら、二人は何気なく会話を交わしていた 「でねー、その時の顔といったら……」 「ハハハッ! …話変わるけど、このゲームって本当にリアルだよな ヘルム被ってスイッチONにすると、目の前にゲームの世界が広がるんだもんな 実際にその世界に行った感覚になるくらいだし」 「そうそう! すごいリアルだよね! 私、さっき噛まれた所に痣できちゃったくらいだし!」 「………は?」 レンがそんな馬鹿な…、といいたそうな冷めた目でリィフを見る 「その目、信じてないでしょ!?」 するとリィフが服を捲り、肌を露出させた 「な、何してんだよ!」 「ほら、ココ! ちゃんと見て!」 レンが赤面しつつもリィフの腹を見ると、そこには確かに歯型のような痣がいくつもついていた 「うわ…、ホントだ」 「今までこんな事なかったのにね…」 幾度となくこのゲームをやってきていた二人だが、こんな奇怪なことは初めてどころか、聞いたことすらなかった  
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