鳴海家と仲間達と……

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凍り付いた2人を置き去りにしたままリビングを出ると、無言のまま廊下を進んでいく。 ピリピリとした空気が流れて、何だか気まずく感じる。 やがて連れて来られた場所は、何故か脱衣所であった。 「類?」 「ここなら誰にも邪魔されないでしょ?」 あたしに向き直った類は、先程までの冷たさは消え、いつもの優しい彼に戻っていた。 ここまで心配を掛けてしまった類に、あたしは申し訳ない気持ちで一杯になっていた。 「ごめんなさい……」 「何で未琴が謝るの?」 突然の謝罪に類はびっくりした表情を見せている。 「あたしが意地を張ったばかりに、類にまで迷惑掛けちゃったし」 「未琴の言いたいことは何となく分かったよ。葛城さんが何て言ったかは知らないけど、彼女は少し言い過ぎなところがあるからね」 いや、勝手に凹んでたあたしも悪いんだけどね。 ちぃは言い過ぎっていうか……余計な茶々を入れるから、あたしが反発しちゃうんだよ。 これ以上、類に心配掛けたくないから、いい加減凹むのはやめにしよう。 「類、ありがとね」 「えっ……僕は何もしてないよ?」 「さっき、あたしの為に怒ってくれたんでしょ?」 .
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