いざ、温泉旅行へ!!

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ちなみに昨日、突然類があたしの家に来た時は、本当にびっくりした。 類本人は、あたしに謝りたかっただけだと言ってたけど、母さんが1人で暴走して……結果、母さんの勢いに圧されたまま、何時間も家に居たんだっけ。 最初こそは意地を張り続けて自分からは話し掛けようとは思ってなかったけど、時間が経っていくうちに怒ってた自分が馬鹿らしくなっちゃって…… 自然と元に戻ったんだよね。 何はともあれ、結果的に仲直りが出来たから良かった。 「未琴」 「ん、何?」 「一緒に旅行楽しもうね」 類は笑顔でそう言うと、そっとあたしの手の上に自分の手を重ねた。 人前だから当然行動は制限されるが、重ねられた手はとても暖かくて幸せな気分にさせてくれる。 「おやおや~?類ちゃんもみこちゃんも朝からお熱いですこと~☆」 バックミラー越しに小悪魔がにたにたと怪しい笑みを浮かべているのが見える。 苺ちゃんの前では油断出来ないと、2人は瞬時に悟った。 あの人のことだ……絶対に何か煽ってくるに決まってる。 過去に何度もそのような目に遭ってきたから、流石のあたしも学習したよ。 .
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