いざ、温泉旅行へ!!

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車が待ち合わせ場所に到着したのは、予定時間の10分前であった。 その時はまだ他のメンバーは到着しておらず、呑気に話しながら苺ちゃんが戻ってくるのを待っていたが、苺ちゃんが離れてから既に5分は経過していて…… 「あれ?」 ふと窓の外を眺めてみると、見覚えのある顔がキョロキョロと辺りを見回していることに気付いた。 最初は他のメンバーを車へと誘導する為に離れたものだと思っていたが、どうやら違ってたみたいで、そこには苺ちゃんの姿は無かった。 「あそこに居るの、宮本君だよね?」 「本当だ。それにしても、姉さんも居ないし……車の場所分かるのかな……」 「何なら、あたしが迎えに行くよっ」 「えっ?ワザワザ未琴が行く位なら僕が……」 「いいからいいからっ。ちょっとだけ待ってて」 類の制止する声も無視して、あたしは車から飛び出し、宮本君の居る場所へと走っていく。 「……ったく、幾ら友達と言えど、未琴が他の男と2人っきりで話すとこなんて見たくないよ……」 あたしの居なくなった車の中で、類が面白くないといった表情で呟いていたのを全く知る由もなく…… .
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