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入場券を購入した後、普通に手を繋いで入場門へと向かう。
自分の分は自分で払おうと財布を取り出そうとしたが、類の手で遮られる。
『それくらい僕に払わせて』と言って聞かなかったので、あたしは申し訳ない気持ちになりながら、類の好意を受け取った。
類って普段は天然で優しいのに、たまに意地悪だったり頑固だったり、掴みきれない性格の持ち主だ。
ま、半年以上付き合っているから、大分慣れてきたけどね。
そんなことで、入場門を抜けると、パンフレットを手に取り園内を歩き始める。
ちなみにここは、地元の遊園地の中では比較的大きく、1日中飽きること無く楽しめそうだ。
「やっぱり最初はジェットコースターでしょ!」
絶叫系は体力が有り余ってる時に乗りたいから、必然的に最初の方になる。
「類は絶叫系とか苦手だったりする?」
それでも、折角のデートだから、類の意見も聞き入れないとね。
これが原因で喧嘩とかは嫌だし。
未だ出会ってから1度も喧嘩したことない気がするけど……
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