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ある意味、友情から逸脱してるような感じと言えばいいのかな?
「あー、変な誤解されたくないから言っておくけどな、俺は決してホモじゃないから!?」
「そうなの?」
「グォッ……ガラスのハートが粉々に!?」
「その割には頑丈そうに見えるけど?宮本君の言うガラスのハートにいきなり毛が生えたんじゃないの?」
どうやら宮本君の前では毒舌になれるらしい。
自分の意外な一面に驚きつつも、その現状を楽しんでいるあたしが居た。
「で、話の続きな。ルーイの話を聞いてから、未琴ちゃんのことを気にするようになったんだ。もし、遊び半分で近付くような奴だったら徹底的に排除してやろうと思った」
「!?」
意外な言葉だった。
その時の宮本君の目は決して冗談めいたニュアンスは含まれてなく、本気の目だったから……
「アイツは昔から大変な思いをしてきたから、幸せになってもらいたいんだ」
それは中学の頃にあったいじめ問題なのか、椎ちゃんの話なのかは分からない。
ただ、宮本君は本気で類の幸せを願っていることは、過去と関わりの無かったあたしでも分かったんだ。
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