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ふる、と小さく身震いしながらもっと奥へ奥へとこたつの中へと身体を入れてゆく。
骸もこたつに入ってるから、ぶつからないようにと注意をしながらもぞもぞと動いていれば。
「っひ!」
「おやおや…すみません」
「おま、わざと」
「クフ、何のことですかね?」
足の間に感じた違和感。
いつの間にかそこにもぐりこんでいたのは、骸の長い足。
的確に俺の急所を足の裏でむにゅりと踏んでは刺激し、むかつくくらい爽やかな笑みを浮かべながら此方を見つめている。
とりあえず残っていたアイスを口に放り込み骸の悪戯から逃れようと身体を引く。
足の感覚が消え一人ホッとしていれば、今度は先ほどよりも強めの刺激。
「…や、ちょっ…」
「硬くなってきましたね…気持ち良いんですか?」
「この…へんたい、やめろって…!」
「いやです。」
逃げようにもむにゅむにゅと強弱を付けて刺激してくる足の動きに翻弄され、身体から力が抜けてしまってどうすることもできない。
なんとかそれに堪えていれば、不意に口端から咥内に残っていたアイスが零れてしまう。
あ、と焦ってそれを舐め取る前に、顎を掬われ持ち上げられ、視界にちらついた赤い舌が突き出した俺の舌を絡め取り息つく暇も無い口付けをされた。
(ああ、もう……)
酸欠により意識が途切れる寸前、口元を三日月に裂き満足げに微笑む骸の表情が見えた。
-091119-
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