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俺は中学生。
明日も学校がある。
ゆえに遅刻とか遅刻とか無断欠席とかは、絶対に許されない。そう、あの最強風紀委員長様が君臨している限りは。
だから、絶対にそんな事態を起こしてはいけないのだ。
骸の家に来てすぐ俺は部屋へと通され、明日学校に行く為にと教材をたっぷり詰め込んだ鞄を適当な場所に置きふかふかなベッドに腰を降ろすと未だにドアの前に立ち尽くしている骸を見上げた。
「なあ、ゲームって何?」
「綱吉くん、今日は何日?」
クフフ、と笑いながら骸が此方にやって来る。その背後に纏う空気に嫌な予感がしながら俺はうーん、と教室に貼られていたカレンダーを思い出した。
「えっと……13日?」
「そう、明日は?」
「じゅうよ…むぐっ!」
言葉を言い切る前にいつの間にか俺の隣に座っていた骸に唇を奪われる。
時折開く唇の隙間からちゅくちゅくと骸の舌と俺の舌が絡まる音がし、それだけでも腰が砕けそうになると言うのに俺の恋人はがしりと後頭部を掴み更に深く獰猛な口付けへと変えてきた。
「ふっ…ん、むく…っ…」
いよいよ酸素が足りなくなり力の入らない手で相手の胸を押す。それに気付いた骸は最後にと俺の舌を甘噛みし弱く吸い上げ、漸く俺を解放してくれた。
「ん、はっ…何なんだよ…いきなりっ」
「一緒に日付を越えましょう?今の君と、一つ大人になった君……僕に一番に味わわせて下さい」
「…は……?」
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