出会い

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「…朝…。」 朝、だるそうに起きた一人の少女。 名前は『椎名 弥生』。 弥生は昨年、両親を亡くし今は一人暮らし。 弥生は高校二年生で、陸上部に所属している。 「はぁ… 部活…どうしよう…。」 弥生は先週部活の最中に誤って捻挫をしてしまい、ずっと部活を休み続けていた。 その捻挫はもう完治している。 「部活に行ったら… あいつに会うんだろうな…」 仰向けになった状態で呟いた弥生。 弥生が気にしているのは捻挫をしたその前日、好きだった人に告白し、ふられたのだ。 分かっていたはずだった。 だけど、そうぞう以上に辛い気持ちになった。 「学校に行く用意しよう。」 やっと起きた弥生。 そして、写真の前にいくと微笑みながら挨拶をした。 「おはよう、父さん、母さん。 いってくるね。」 弥生は学校にむかった。 知らない間にずいぶん時間が経っていた。 「やば! 間に合うかな!?」    バタバタバタバタ 弥生は毎日電車で学校に通っている。 「わーーー!! 乗ります乗ります!!」      プシュー… 「ま…間に合った…」 息を切らしながら乗り込んだ弥生。 あとは学校の近くの駅まで行くだけだと思い、窓の外に視線を向けた。  
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