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「ここに集まりし永遠を望まんとする者よ。 汝等の望む永遠を我の前に示せ」
辺り一面真っ白な空間、霧の様なものが足元を覆い尽くしているせいで地面は見えない。
とにかく真っ白な巨大な空間、そこに俺はいた。
いや、違うな。
正確には俺達がいた…だな。
俺の他にもここには老若男女、沢山の人が集まっている。
ここにいる人は俺も含めて全員、ボロボロな布一枚を着ている…いや、被っている。
そんな俺達の前方、上の方から声が降ってきた。
俺達の目の前にはその声の主の物と思われる巨大な足がある。
その足は遥か上の方に伸びていて、上を見上げてもうっすら黒い影が見えるだけ。
「アンタは何者だ? ここは何処なんだ?」
一人の男が皆の気持ちを代弁するように言う。
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