月が綺麗だから

6/7
前へ
/48ページ
次へ
楓の唇を貪るように奪う。 温まった楓の体が将祐に甘すぎる誘惑をする。 「……、いい恰好だな……だが、俺を甘く見るなよ。けじめぐらいつけさせろ。それじゃなかったら、奏にとり殺されるからな」 楓の髪を撫でると、額に口づけをした。 「……お前って平気で恥ずかしいことができるんだな」 少しばかり恥ずかしそうに目を反らす。 「明日は恥ずかしいもなにもないんだぞ?俺は別にお前を抱きたくないわけじゃないからな。新婚初夜といこうじゃないか」 くすりと将祐が笑うと、楓を起こした。 「優し過ぎて涙がでる……」 「俺は基本優しいよ。さぁ、俺の気が変わらないうちに、さっさと寝るぞ」 起き上がった楓は不満そうに苦笑いをしたが、すぐに笑顔になった。
/48ページ

最初のコメントを投稿しよう!

128人が本棚に入れています
本棚に追加