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「高橋ってどんな人と付き合うの?」
高橋くんは天井に目をやり、もぐもぐしながら考えるそぶりをした。
「なんか俺っていろんなものを受け止められるのかと思われるのか、情緒不安定な子多いんだよね。」
そう言ってアイスコーヒーを三分の一ほど一気した。
「前の子はリスカしたし、その前の子は急に泣き出して携帯折ったり食器割るし、…あと付き合ってないけどいつの間にか部屋あがりこむ子もいたな。」
「えっ!鍵は!?」
想像以上の衝撃だ。
「だからね。彼氏すげえひどいやつでずっと相談きいてた子でさ、そんときは丁重にひきとってもらったけどね。」
「いやいやいやいや!恐すぎ!」
「うーん、一回勢いで寝ちゃったのがなーいけなかったんだな。」
しみじみしながら最後のサンドイッチに手をつける。
「信じられん。あんたとは絶対付き合わないから。てか、半径5cm以内に入らないで。」
あゆみは大きく首を振りながら高橋くんから距離をとるように椅子に座り直した。
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