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「千鶴ー起きなー。」
シャッシャッ
突然差し込んだ光に眉をしかめた。
「んー…」
目をこすりながら細く開くと、隣には気持ち良さそうに寝る能天気なバカづらがあった。
「あらっ蒼もいたの?あんたたち大学生なったんだから徹夜でゲームなんてしないでよー。」
お母さんはパタパタと部屋をでていった。
蒼はマンションのお隣さんで小さい頃から兄弟みたいに育った。お互いの家は自分の家のように行き来し、お風呂や台所まで勝手に使っていた。
布団から出て窓の外をみるとこれでもかというほど快晴だった。眩しくて目がやられそうだ。
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