1人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
なぜこの状況で寝ていられるのかあきれながらかがみ、蒼の寝顔をじっとみた。
大学生になって少し眉が細くなったかな。髪は少しくせっ毛だけど柔らかくて好き。目は奥二重。なきぼくろが小さくあって、あごにも小さいほくろがある。おっ、耳の後ろにもあるんだ。
そんなことを考えながら髪をなでていると、
「…何?」
寝ぼけた顔で蒼が言った。
「蒼の観察ー。あんた耳の後ろにほくろあるんだね。」
そっと触ると、
「えっちー。でも俺はちいのここにほくろあるの知ってるよー。」
と言って胸の上を指した。
「てーい。」
布団にへなちょこパンチをする。
すると、蒼はその腕を引っ張ってキスをした。
そして、ニコッと笑って起き上がった。
最初のコメントを投稿しよう!