飴玉とりんご

幼なじみ

「あれっ。」

その声に振り向くと同じクラスの高橋くんだった。

「あれーどうしたのー？」
あゆみの少しかすれた親しみやすい声が通る。

「いや、飲み会までちょっと時間あるから時間つぶそうと思って。」
そう言って、高橋くんが私の隣に座った。

高橋くんは男子の中で１番気が合う子で他県から進学してきたため一人暮らしだった。
よく一人暮らしのアパートにも遊びに行っているが、ちょうどいい距離があって一緒にいて楽な人だった。
性欲がないときっぱりと言っており、私が素っ裸で目の前にいても平然と本を読む自信があるらしい。
身長は173cmくらいでぱっと見はザ草食系だが、かなりの毒舌である。