始まり始まり

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さて、ドキドキが治まるのを待たずに第二段階だ。 ねくらんを寝室に連れて行き、寝かせる。 実質最終段階だ。手早く済ましてしまおう。これ以上平静を乱さないためにも。 俺はねくらんの首と膝の下にそっと手をかけ…… 「んっ……」 「うっ」 危ない危ない。危うくつられてこっちまで声を上げそうになってしまった。 だって手を触れた瞬間に声を出すんだもん。驚くって。 落ち着いて、もう一度手を触れる。 「んぁ……」 よし、あとはこのまま力を込めて…………よし。クレーン完了。 お姫様抱っこになってしまったけど仕方ない。それ以外の輸送方法が思い浮かばなかったんだ。 クレーンとは言いつつねくらんは全く重くない。華奢でちんまいんだから当然といえば当然だけど、これほど軽いと逆に心配になるな。 あとはそのまま寝室にレッツゴーだ。 ……いや、いかがわしい意味じゃないですよ?
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