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「……んぁ……」
「お、起きたか。もうすぐ出来るから待っててくれ」
「……んぁ……」
全く同じ返答が返ってきた。どうやらねくらん、低血圧でもあるらしい。
俺は手元の野菜炒め(簡単・ヘルシー・調味料次第でアレンジ可能な男の味方の料理だ)に目を戻し、
うおっしゃー! 変な空気にならずに普通に喋れたぞ! 頑張った俺!
心の中でガッツポーズした。
現在、俺はキッチンで晩ご飯を絶賛作成中である。
冷蔵庫には最低限の調味料と、何故かキャベツが1玉入っていた。管理人さんのジョークだろうか。今頃他の部屋でも野菜炒めを作っていることだろう。
必要物資は明日にでも購買町(学園中央にある複合型購買部。全学校共通の購買部だ。なんでもある)に買いに行くとして、出来上がった野菜炒めを持ってリビングのテーブルに向かう。
1個だけあるソファーには、
「……んぁ…………んぁ……」
左右に体を揺らす人間メトロノームになっているねくらんが座っていた。
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