普通の少年と根暗少女

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俺の名前は富潟真司(とみがたしんじ)。 自分で言うのもなんだが極々一般的、現代高校生を地でいく存在だ。 中肉中背・成績上の下・クラスでの立ち位置も普通。改めて見ると面白くない男だな俺も。 ただ一つ個性とも言えるべきは、ちょっとだけ格闘技の経験があること。 こらそこ、マンガや小説の主人公みたいに素手で大の男をばったばったとなぎ倒す様を想像しない。 ほぼ護身術程度に身に付けたものだ。 一人や二人ならともかく、大人数でかかられると手も足も出ない。当然だよね。 俺が通っているのは私立アルベルク学園。幼稚園から防衛大学まで何でも揃っている学校のデパートみたいなところだ。 私立なのになんで防衛大学あるんだよとは思っていけない。土地が有り余っていたから、国が借用したらしいよ。
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