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「ところで悠兎?
理事長室に行かなきゃいけないんだよね?」
………
ど…どうしよう…
ママの弟の誠(セイ)兄ちゃんが待ってるんだった…
パパに比べたら全然ましだけど誠兄ちゃんも怖いんだよなぁ…
と悠兎はちょっと青ざめながら壁に掛かっている時計を見た。
11:50。
約束の時間12:00。
ま…間に合う!!
て言うか何このキラッキラッした時計!?
て言うか気づかなかったけどここどこ??
僕学校に来たんだよね??
何この壁紙?
何この大理石っぽい床?
「…どうしたの?」
いきなりきょろきょろしだした悠兎を不思議に思い春斗が話かける。
「っ
先輩っ
ここ…どこ??」
「…どこって…桜桃学園だけど…
悠いきなりどうしたの??」
えーー!!
ここ校舎の中なの??
口をぽかーんと開けている悠兎に
「早く行かなくても大丈夫?」
と春斗が優しく聞けば
はっとした顔をして
「理事長室ーー!!」
と叫んだ。
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