第一話 オレらの仲間

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「はぁ……」 俺はため息を一つ。 もちろん理由は…… 「なに朝から世界が絶望したような顔してんだよ馬鹿きょーた」 「ぐふっっ!」 カバンが俺の後頭部を直撃! 激痛が俺を襲う。 「痛っ!あれっ、おかしくない?なんか血出てないこれえぇ!」 「うるさいって!」 もう一度同じところにヒット。 「勘弁してください!?」 俺は神下京太郎。あだ名はきょーた。 容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能とモテ三大要素を完璧に有した、そんな男だ。 「なに偽の自己紹介してんだよ!」 「俺の心がなぜ読める!エスパーかお前!」 俺はまたも学生カバンで頭にクリーンヒットをくらった。 頭に激痛が走る。 ホントに血出てないかな?大丈夫か俺! 因みに俺を殴ったのは桜木美姫。 黒髪ロングで俺の家の隣に住んでる幼なじみだ。 背はすごく小さい。 中学一年までは優しくて可愛いやつだったのに、中学二年くらいからは急に暴力的なやつに変わってしまった。 「え~ホントのきょーたはバカ、アホ、もやしの非モテ三大要素を完璧に有した感じの男だからね。騙されないように気をつけて」 と、まあこいつはこう言うけど自分が自己紹介した日にはBカップですとか読者に偽の情報を……。 「間接的に胸が小さいとか言うな!あとサバ読ませるんだったらせめてDとかEにしてっ!」 「だからなぜ俺の心が読める!」 ぺきん。今度はスネにヒット。つーかぺきん!? ぺきんっつったよ今! 「折れた!折れたって!いたっ痛い!」 「ったくうっさい!足の一本や二本でギャーギャー言わないでよ」 足の一本や二本って折れたらちゃんと歩けないじゃん! 「だいたいなぁ、」 と、俺が反論しようとしたとき、 キーンコーンカーンコーン……。 と、遅刻を知らせるチャイムがなった。 「やばっ。きょーた走れ!」 そしてオレらは駆け足で学校へと急いだ。
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