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ここは日本の中心東京都。
沢山のビルに囲まれた場所に異様な雰囲気を纏う【神無月学園】はあった。
都会とは感じさせない広すぎる敷地。
周囲と隔離される様に高い檻は学園を囲んで、侵入者はおろか、鼠一匹の侵入でさえ難しいだろう。
学園唯一の出入口である立派な門、無表情の警備員が二人が立ったまま微動だにしない。
そんな立派過ぎる門の前に一人の少年(少女)が降りたっていた。
ボサボサの黒髪で一般人では手に入れることの出来ない男子制服を身に付けていた。
黒渕の大きなメガネから覗く黒い瞳はパッチリとして
長い睫毛が瞬きをする度に大きな存在感を出している。
ほのかに紅に染まっている頬は陶器の様に白い。
勿論、その様な容姿は門の前に立っている警備員には解らず…怪しい輩を見る様に警戒していた。
?「はぁ…何で俺が…」
警備員から視線をものともせず、一人項垂れている少年(少女)
その名は
神無月 蜜
この話の主人公。
何故ここにいるのかは…約3時間前の話になる。
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