蜜、神無月学園に降り立つ

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…は?なんて言った? いきなりのことに頭はフリーズ。 母「もぉー!蜜ったら!しっかりして!理由はお父さんからね!あとはヨロシク♪パパ!!」 テンションの高い蜜ママは隣でずっと黙っている蜜パパにバトンタッチ。 父「…実は私とママは今日からイギリスに行くんだ」 咳払いをした後、蜜パパは真剣な面持ちで語り始める えっ? 俺は? と思った所で…目を開いた。 蜜「まさかとは思うけど…その学校って…全寮制?」 父「よくわかってるなぁ!」 恐る恐る聞いた答えがビンゴ。しかしそれだけで納得する訳には行かない。 何故ならば……兄貴の学校ってことは、ほぼ毎日兄貴に会わないといけないってことだろ!? そんなの死んだ方がマシだから!! 蜜「…大学まで卒業した俺が何故今更高校へ通わなければならない理由を直ちに述べなさい」 でもやはり何か訳があるのではないかと一応聞いてあげてみる。 優しい自分だなと思いながら。 母「別にイギリスに連れて行くこともできるけどぉ―お母さんは日本人のお婿さんがいいから♪」 無茶苦茶なことを言っている母さんは放って置いて‥お父さんを見た。 父「コクリッ‥」 無言で頷いていた。 これでも日本一の財閥の社長…だとはは思えず‥母さんに尻に敷かれている。 母「はい!これつけて学校に行くよ♪」 そう言われ渡されたものは黒のカラコン 黒いカツラ 黒ぶちのメガネ …状況が把握出来ず首を傾げる 母「男子高だからちゃんと変装しなきゃね♪」 全く聞かされていなかった一番大事なことをサラッと言った蜜ママ 蜜「あー!もー(怒)分かったよ!!」 頭に血が登ったが、女子校にされないことだけマシだと思い…開き直った。
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