・家系

15/35
前へ
/186ページ
次へ
とりあえず アタシたちは喫茶店に入った。 「もぅ、圭子ったら何も 覚えてないの?いや~だぁ!」 ケラケラ笑う菊乃。 ΣΣ 立ち直りはやっ!! 「唯はよく頑張ったね~!」 圭子はアタシが 逃げ出さなかったことを誉めた。 「足がすくんで動けなかったの、 チビリそうだったしっ」 『あはははは!だと思った』 二人はすっかり落ち着いた顔で アタシを見て笑った。 まだ、誰かの視線を感じる。悪質な気配… 霊感がないはずのアタシは 何が身に起こっているのか 見当がつかなかった。 「唯…?何してんの…」 「ちょっと塩をまいておこうかと(泣)」 アタシは頭から塩をかけて、 座っている椅子のまわりも 塩で浄めた。 「唯が壊れた~あははは!」 笑いたけりゃァ、笑うがいいサ💨 アタシの頭や肩は 雪が降ったみたいに白くなって 店のマスターに叱られた(泣)
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加