プロローグ

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  私、高畑 菜月(タカハタ ナツキ)の今日の始まりは最悪なものだった…。 普段は使わないのに、その日に限って使っていた目覚まし時計が壊れてて、かなり焦って家を飛び出したところ、横から来ていた自転車に激突してしまい、散々そのおじさんと親に怒られた。 それでもなんとかいつもの電車に乗れそうだったところ、定員オーバーで波に押し出され結局のところ遅刻してしまった。 しかも運が悪いことに、その日校門に立っていたのはうちの学校で一番口うるさい教頭だった。 たった十分遅れただけなのに生徒指導室にまで連れて行かれ、耳がおかしくなるんじゃないかって程まで怒られた。    
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