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そのあとはいつもと変わらない、つまらない時間だった。
特に数学の時間はひどかった。
なぜあんなやつが教員免許を持っているのだろう。
ようやく帰りのホームルームが終わった。
俺は帰宅部なのですぐに帰るが、進藤は野球部、野木沢は陸上部に所属しているので帰りはいつも一人だ。そしていつものように帰り道を歩いていると、突然携帯がなった。
「もしもし?」
「西賀か。『仕事』だ。」
やはりそうか。
ちなみに相手は加地さん。
「場所はどこです?」
「今お前がいるところの右のビルだ。」
「わかりました。いったい何をやらかしたんです?」
ここが重要だ。
「そこのビルで強力なドラッグを売りさばいているらしい。ターゲットは全部で7人。遠慮なしでいけ。」
「わかりました。」
俺はそう言うと携帯をしまった。
そしてヒップホルスターの5・7ピストルに誰にも見られないようにしながら、サイレンサ―をつけた。
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