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最上階には一つしか部屋がなかった。
俺はその扉にゆっくりと近づく。
刹那、何か危険な気配がしたので、扉の正面をはなれる。
そのとき、銃声が繰り返し鳴り、その扉は粉々になった。
俺は慎重に中を覗く。
そこにはサングラスをかけた男がいた。
そしてその男と目が合う。すると男は右手にあったらしいサブマシンガンをこちらに向けた。
俺はすぐさま横に飛び退きながら、男に5・7ピストルを二発撃つ。
男も同じように考えていたらしく、弾丸はかわされた。
結局二人の弾丸は火花を生むだけになった。
男は柱の影に、俺は先程砕かれた扉の影に隠れた。
俺は男の使う銃を観察した。
男(おそらく組長)はベレッタM12Sを使用している。
弾は多分、四十口径SW弾丸だろう。
再び、銃声と着弾音。
すぐそばを弾丸が貫通している。
そこで男が声を発した。
「てめえ、ドコの組のもんだ!?」
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