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そんな質問に答えるわけにはいかないので、黙っていた。
「はよ答えんかボケェ!!」
男はさらに怒声を放つ。
その間に俺は装備を確認する。
武器は5・7ピストル一丁、残弾が12発。
予備弾倉が一つ。
正直、厳しい。
とうとうしびれをきらしたのか、俺の周囲に大量の弾丸が着弾する。
―やるしかない―
愛用のSW686があればあんな雑魚は楽勝だが、今あるのは5・7ピストルのみ。
そこにカチッ、と音が聞こえた。
弾切れを起こしたのだ。
ここぞとばかりに俺は男に肉薄する。
男はベレッタM12Sに弾倉を押し込んだ。
しかしその時にはすでに俺は男の眉間に銃を照準していた。
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