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自販機でスポーツドリンクを買い、教室に戻ろうと思ったその時だった
向こうから二人の男子が歩いてきた
「なぁ、今さ、2組との3年5組のバスケの試合見てきたんだけどさ」
「5組か、峰岡先輩とか黒先輩のクラスじゃん。やっぱり圧勝だったろ5組」
「それがさ、2組が勝ったんだよ」
「は⁉待て待て待て、2組って2年2組だろ⁉」
「そうなんだよ・・俺も結果みてビックリした」
「何?試合見たんじゃねーの」
「実は試合終わってすぐにでよぉ、結果がかかれた紙貼ってあんじゃん、それに書いてあった」
そう言って二人の男子は向こうに行ってしまった
「・・」
自販機の前にたったまま、チナミは二人の男子の話を聞いていた
「・・2組?バスケ部ってば山田しかいないよな・・」
ハテナ?と首を傾げるチナミ
山田はバスケ部だが確かレギュラーでは無い
今回のバスケの準決勝は勝敗が目に見えていたし、皆のアイドル・・らしい佐渡一がサッカーに出るという事でバスケは皆ノーマークだ
「山田、何してかしたんだ?」
チナミは教室ではなく、体育館に向かって歩き出した
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