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「…そんで、ここが図書室で……」
日が傾き始めた夕方。
漸く学園全体を回り終えようとしていた。
「よし、これで最後や!
ここが保健室!」
「ありがとう。
大分学園全体が把握出来たよ。
蜜柑のおかげだね」
「こんくらいどってことあらへんて!
役に立てて良かった」
ニッと、笑う彼女の笑顔を夕陽が引き立てるように照らしていて――
彼の心を今まで以上に刔った。
「……蜜柑」
「…え?」
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