季節ハズレの転入生

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「さぁさ! 授業始めたいんだけどなぁ?」 「鳴海先生! そやね、授業しようや」 「蜜柑、俺まだ教科書無いから見せてもらってもいい?」 「もちろんええよ」ニコッ 「ありがとう」ニッ ――――― そして放課後。 「あ、そうだ 白羅に学園案内してあげるわ!」 「え、いいの? なんか反対されてたみたいだけど…」 「そんなの気にせんでええって! ほな行こう!」 グイッと、蜜柑は白羅の腕を掴んで颯爽と教室を後にした。 「……馬鹿ね、蜜柑は。 鈍感というよりただの馬鹿だわ」 蛍は一人、呟いていた。 .
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