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女の子に興味の無い
男の子というのは、
いささか間違っている
かもしれないけれども。
僕は、前世ではずっと
女の子だったんだ。
今は輪廻転生して
男の子だけれどもさ。
そう、男の子だけれども、
心は乙女チックなんだ。
「そいつさ、
じじいってあだ名でよ。
小学校三年の秋頃に
こっちに転校してきて、
六月のはじめ頃には
北海道に転校
しちまったんだ。
それが今日?
ここに帰って
来るんだってよ。
明後日から学校に
来るみてえだ」
体育で大量の汗かいた後、
僕は教室で着替ながら、
左足首を骨折して見学だった、
松葉杖な「まさる」の
話を聞いていた。
「へえ、そうなんだ。
じゃあまさるは
その子に今日会って
くるんだ?」
「ああ。あやながさ、
じっちゃんじっちゃん
五月蝿いから会ってくる」
案外、その子も僕と同じ
だったりして――んな訳無いか。
「そうだ、ひろみ。
お前も来るか?
おやじの一段階上の
あだ名を持ってる女を
一目見てみたくね?」
シャツを着終わってから、
遠慮するよと言う僕の下っ腹を、
萌え萌え二次元な下敷きで、
下からポインポインと
弾くまさるだった。
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