中年風乙女男子高校生

6/20
前へ
/150ページ
次へ
今日は、僕とだいきだけ。 二人だけで遊ぶ事になった。 それはもちろん、 友人水入らず――ってのは 変な表現だけれども、 遠慮したからの結果だ。 「今日はどうするんだあ? たまにゃゲーセンでもいくかあ? てかやっぱそれよりよ、 お前のお姉さんが見てみてえよ。 いっつも夜遅くまで いないみてえだけど、 何やってる人なんだあ?」 まさるとあやなさんから 途中で別れて、 二人帰り道。 だいきがまた、僕の姉を 見たいと言ってきた。 「ただの大学生だよ。 案外忙しい人だから、 休みの時は家でゆっくりして もらおうかと思ってさ、 バイトの時にお前達を 家にいれてんの。 でもまあ、会いたいんなら 会っても良いよ。 明日はバイト無いからさ、 学校帰りにゃ家に いるだろうし」 「そっかあ。 じゃあ明日って事でえ。 今日はどうするう?」 「そうだねえ。 今日はお前に勉強を 教える日にするよ。 休み明けテストが 悪かったんだよね? 勉強しなさい勉強」 勉強は大切だからね。 教養の無い人間に なったら駄目だよ。 「畜生! 本当のおやじみたいな 事言いやがってえ!」 「ま、おやじだから」 僕のあだ名は、 勉強が出来て、わりと 何でも知ってる所からも きているらしい。
/150ページ

最初のコメントを投稿しよう!

842人が本棚に入れています
本棚に追加