第四章~三学期~

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いったん場所は変わり魔法界。 【ネイプル】 とある森林。 「はぁはぁ……畜生!」 ヴェイを捕らえるのを失敗したバッド・ドッグの一人の男が森をがむしゃらに駆け抜けていた。 “ザンッ!” 背後から大鎌がいくつかの木々を切り倒しながら飛んできた。 「うおっ!」 男はその場にしゃがみこんだ。 大鎌が飛んでいった方を覗いてみるとそこから真っ黒なゴスロリを着た女が愉快に笑いながら歩いてきた。 「キャハハハハハ!みぃーつけた」 「ハヤクコロソーヨ」 「キモっ死ね」 同じゴスロリを着た別の女が二人現れる。 「ま、待ってくれ!まさかマジッカーが現れるなんて思わなかったんだ!」 「キャハハハハハ!見苦しいぃ~」 「ハヤクコロソーヨ」 「死ね」 ゴスロリ女達は男に近づいてくる。 「み、みんな~、走るの早いよぉ~」 男の背後から三人と同じゴスロリをきた女がもう一人現れた。 女は疲れきった様子で息をあげていた。
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