第四章~三学期~

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「キャハハハハハ!お姉様おっそ~い」 「ハヤクコロソーヨ」 「お姉様死ね」 この三人の姉らしき女は申し訳なさそうに謝り続けている。 「(へっ!いいカモだ!)」 男は右腕を刃物に変形させて三人の姉に向かって勢いよく突っ込む。 「ひゃっ!」 男は女を斬りつけた。 しかし―― 「な、なに……」 男の右手の刃物が砕け散る。 何が起きたのか全く理解が出来なかった。 「キャハハハハハ!お姉様最強ぉ~」 「ハヤクコロソーヨ」 「お姉様死ね」 相変わらずの三人。 「“鉄の塊100打”」 男は再び姉に攻撃を放つ。 姉はただ恐がりその場にしゃがみこんだままだ。 防御魔法を唱えることもせず。 男が放った鉄の塊は全て姉に直撃したかと思うと跡形もなく消え失せた。 「どうなってんだ!畜生!」 男はわけがわからないままその場から逃げ出す。
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